一般社団法人 子ども健康政策研究所
Research Institute for Child Health Advocacy (RICHA)

一般社団法人 子ども健康政策研究所
Research Institute for Child Health Advocacy (RICHA)

私たちができること

子どもの貧困対策というと学習支援や食事支援を思い浮かべる人も多いと思います。しかし、そもそも子どもの貧困によって子どもの健康状態に悪影響を与えている現状を考えれば、まずそれを緩和しなければならないでしょう。そうでなければ、貧困の連鎖を断つための政策自体を享受できないからです。また、子どもの貧困が子どもの健康のみならず、成人期以降の健康状態にも影響していることがわかっています。日本でも貧困家庭で育った子どもは虫歯、発達障害、ワクチン未接種等のリスクが高いこと、そしてその影響は長期に残り、高齢期における高次機能障害、うつ、残存歯数にまで影響することが分かっているのです。

しかしながら、子どもは親を選べず、貧困家庭に生まれたらそこで生きていかざるをえません。そうであるならば、貧困家庭においてもいかに健康で生き抜くか、どうすれば貧困家庭でも不健康にならずにすむのか、という貧困と健康の関連についてのメカニズムを明らかにし、その中で変えられるものがあれば、それを徹底的に変えていくような政策が求められているのです。私たちは、それを学術的に正しい形でお手伝いしていきたいと考えています。